ISO 9001 QMS(品質マネジメントシステム)とは?概要と基本の考え方
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■ ISO 9001とは
ISO 9001は、品質マネジメントシステム(QMS:Quality Management System)の国際規格です。
国際標準化機構(ISO)が制定しており、「顧客満足の向上」と「継続的な改善」を目的としています。
単なる「製品の品質」だけでなく、組織のしくみ・管理体制・業務プロセスの質を高めることを重視しているのが特徴です。
つまり、ISO 9001は「良い製品をつくるための仕組み」を整えるための国際基準と言えます。
■ ISO 9001の目的
ISO 9001の目的は、組織が一貫して「顧客の要求事項」および「法令・規制要求事項」を満たす製品やサービスを提供できるようにすることです。
これにより、次のような成果を目指します。
- 顧客満足の向上
- 品質の安定と不具合の減少
- 業務の標準化・効率化
- 組織の信頼性とブランド力の向上
■ ISO 9001の基本原則(品質マネジメントの7原則)
ISO 9001は、以下の7つの原則に基づいて設計されています。
| 原則 | 概要 |
|---|---|
| 1. 顧客重視 | 顧客のニーズと期待を理解し、満足を高めることを最優先にする |
| 2. リーダーシップ | 経営層が方向性を示し、全員が共通の目的に向かう体制をつくる |
| 3. 人々の参画 | 組織のすべての人が能力を発揮できるようにする |
| 4. プロセスアプローチ | 業務を「プロセス」として管理し、結果を出す仕組みを構築する |
| 5. 改善 | 組織の活動を継続的に改善する |
| 6. 客観的な意思決定 | データと事実に基づいて判断する |
| 7. 関係者との関係管理 | 取引先や協力会社など、利害関係者との関係を適切に管理する |
これらの原則は、単なるルールではなく、品質を通して組織の競争力を高めるための考え方です。
■ ISO 9001の構造(PDCAサイクル)
ISO 9001は、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルに基づいて運用されます。
- Plan(計画):
品質目標を設定し、達成のための計画を立てる。 - Do(実施):
計画に基づき、業務やサービスを実施する。 - Check(確認):
実施結果を監視・測定し、問題点を分析する。 - Act(改善):
改善策を講じて再発防止や品質向上を図る。
このサイクルを継続的に回すことで、品質マネジメントシステムの成熟度と信頼性を高めていくことができます。
■ ISO 9001認証の取得とは
ISO 9001認証とは、第三者機関(認証機関)が組織の品質マネジメントシステムを審査し、規格要求事項に適合していると認めることです。
認証を取得することで、以下のような効果が期待できます。
- 顧客や取引先への信頼性の証明
- 入札・取引条件の優位性
- 組織内の業務品質と責任体制の明確化
- 社員の品質意識向上
■ ISO 9001の導入メリット
ISO 9001を導入・運用することにより、次のようなメリットが得られます。
- 業務手順や責任の明確化によるミス・不具合の減少
- 改善活動を通じた業務効率の向上
- 顧客クレームの減少と顧客満足度の向上
- 社員の意識改革と組織全体の一体感の醸成
■ まとめ
ISO 9001は、「品質をつくりこむ仕組み」を組織全体で構築し、
顧客の満足と信頼を得るための国際的な基準です。
単なる認証制度ではなく、組織の経営品質を高め、持続的な成長を支えるマネジメントの枠組みとして活用することが重要です。
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